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第6回セッションログ

 前回のRoW


Baba Yagaの呪いによりArtifactである「小屋」を手に入れねばならなくなった一行は,「小屋」が安置されていると目されるIrisenの首都,
White Throneに潜入することになった.
しかし,White Throne内である程度自由に行動するには身分証がいる.
そのため,White Throne内でも比較的警備が緩いHowling Districtに住む偽造職人Mortiに会いに行くことになった.


 狼と人頭税


Fisher CampでNadyaの義理の叔父,Lingeelに力を借りて,Howling Districtに潜入する.
Howling DistrictはWinter Wolf達の居住地で,わりと適当な空気らしい.
White Throneを取り巻く城郭もHowling Districtのところでは途切れていて,門番はいるものの通ることはできるようになっていた.

考えた末,一行はWinter Wolfとその奴隷一行という体で潜入することを決めた.
人間形態のWinter Wolfに変身できる毛皮(Rimepelt)はBluffがパーティで一番高い(なんと6もある!)Helveticaが着て行くことになった.
比較的警備のゆるい地域とはいえ,奴隷が長物を持って出歩く訳にはいかない.武器は魚の樽に詰めることにした.
なお,Nassの大型バッソはこの先の戦いについて来れそうになかったのでおいていくことになった.

HowlingDistrictの入り口が近づき,遠目に門番が見えてくると,HelveticaはRimepeltを起動して獣耳を生やした.
魚を満載した樽はワゴンに乗せ,それをKirisikkaたちが伏し目がちに押す.
Helveticaは「さぁキリキリ働けー」とワゴンの上でふんぞり返る.

暴君とその下僕達が城壁の裂け目に差し掛かると,Great Axeを担いだ門番の女が話しかけてきた.
その髪は銀色で肌は透けるように白く,女がWinter wolfであることを如実に示していた.

門番はHelveticaに近づくと匂いをかぎ,

「よう姉妹!よく来たな!何だそれ魚か?」

わりとフレンドリーに接してきた.おそらく大丈夫ではあろうが,なんとか言い繕っておいたほうがよいだろう.

「妾は魚が好きでな,その辺のFisher Campで買ってきたのじゃ.さぁお主ら,運べ運べーい(Bluff 16)」

「そうなのか!私は肉の方が好きだな!あと人間をいっぱい街に入れるとお金がかかるよ」

人頭税を取られた.
金で解決すればマシだと思いながら最初の関門を突破した一向に後ろから声が掛かる.
もしやバレたか?と焦るHelveticaだが

「あんたよく見たら結構いい女だな!私はGretaってんだ!これから遊ぼう!」

「いや,お主仕事は」

「飽きた」

「交代までもうちょっと頑張りなさい」

門番がちょっとChaoticなだけだった.


 僕は威厳が少ない


街には入れたものの,まずはワゴンをどうにかしないといけない.
Lingeelが言うには,いつも魚を持っていく魚屋があるらしい.なので,そこに魚を置いてからMortiの家に行こうということになった.

さっきの門番はちょっと危なかった,と囁き交わしながら魚のワゴンを押していくと,曲がり角で甲高い声とともに小柄な影が屋根に踊った.

「ヒャッハー!新鮮な魚だ!置いてけー!」

ゴブリンの群れであった.Winter Wolfという体のHelveticaはためらいなく抜刀するが,
その使用人で非武装ということになっている他のメンバーは武器を抜けない.
思わぬピンチ,こんな時に頼りになるのが徒手空拳で戦うKirsikka,呪文の使えるArl,Diana,Nass,Sputnika……全員戦えた.
とは言え,一方的に高所から矢を射かけられ,攻撃的な呪文をどこまで使っていいかという交戦規定が定まらないことによって,
ゴブリン相手に意外とグダグダしそうな予感が漂いだした.

Helvetica

「無礼者!」

と声を荒らげたものの,ちょっと迫力にかけていた.
その時,もっとドスの利いた大声がひびき,ゴブリンたちは逃げ出していった.
そして声の主はHelveticaにフレンドリーに話しかける.

「なぁあんた!もうちょっと迫力とか大事だぞ!」

うわぁ,面倒くさいことになった.

Gretaが言うには,この街はこういうゴロツキに加えてIce TrollやMirror Manがいるから気をつけろとのこと.
そして,Ice TrollはWinter Guardであり,揉め事を起こすと面倒になるので,殺った時は速やかに死体を隠すといいよ,という有り難いアドバイスも頂いた
Gretaは仕事が終わったからとHelveticaを誘ってきたが,仕事があるということにしてなんとかその場を切り抜けることができた.

ところで,Mirror Manってなんだろ?手鏡でスカートの中身を覗く人のこと?


 ミラーマン


無事に魚屋に魚を届けられるのか,気を抜けない,と思いながら魚屋に向かう橋に差し掛かると向こうから見慣れぬ人影が音もなく近づいてきた.

Lingeelが袖を引いた.

「あれがMirror Manだ.気をつけろ」

近づいてくる人影のフードが風に煽られて中身があらわになる.そこに顔はなく,のっぺりとした鏡がその位置を占めていた.

Dianaのお師匠様によると,魔女が鏡越しに街中を監視するために創りだした魔法生物であるとのこと.なるほど合理的な設計であった.

Helveticaはワゴンを降り,皆とともにワゴンを道脇に寄せる.そのまま黙礼してすれ違う.
Mirror Manは周囲に鏡を向けながら,すれ違い,去っていった.

なんとか辿り着いた魚屋でLingeelが魚を引き渡すと,店主は今年は厳しいというようなことを言っていた.
樽底からは武器が出てきたが,Lingeelが指を一本口の前に立てると,多少怯えた顔をしながらも店主は口をつぐんだ.

ワゴンも置いたし,あとはMortiの家に向かえばよい.
Helveticaを先頭に一行が通りに差し掛かると,突然声をかけられた.

そこは酒場の軒先,この厳冬期にありながら,半袖でカードバトルに興じる二人の男.
もちろん寒さが気にならないのは男たちがWinter Wolfだからであり,傍から見てもわかるくらいにベロンベロンだったからでもあった.

「おいそこのお前,酒のめや!」
「俺達とデュエルしようぜ!」

Helveticaは「急いでるんですけど」って言ったけれど酔っぱらいには話が通じない.

「兄弟,妾の負けでよいからこれで一杯やるといい」

根負けしたHelveticaは,プラチナ貨を二枚投げつけた.


 トラブル・アフター・トラブル


乱痴気騒ぎの現場から数十フィート進んだあたりで,またも揉め事は起きた.

「そこの方,お助けください!ご主人様が大変お怒りで」

逃げてくるのはみすぼらしい格好をして酷く憔悴したUlfen人の男.
一行の後ろに逃げ込んだ男を追うかのように,通りの向こうから筋骨隆々としたWinter Wolfが姿を現した.
Winter WolfはUlfen人の男に目を留め,それをかばうように立つHelveticaに威圧的に話しかけた.

「何だお前?」

「なんだか穏やかでないと思うてな.この奴隷をどうするつもりだ」

「狩りをするのさ.逃していたぶって殺す.楽しいぞ?」

「ふむ,そうか,なるほどそいつは面白そうだ.妾も試したくなった.
 のうお主,この奴隷,売ってはくれんか」

相場より高い値段をふっかけられたが,目的を聞いてしまった以上後には引けない.
義を見てせざるは勇なきなり.OrderのEdictにもそう書いてあるんですけど!Challengeできなくなると困るんですけど!
奥歯を噛み締めながらがま口を開き,Helveticaはプラチナ貨を15枚ほど払って,哀れなUlfen人を身請けしたのであった(このUlfen人はLingeelが魚屋に連れて行き,魚屋で匿ってもらうことになった).


 トラブル・アフター・トラブル・アフター・トラブル


これで新しい奴隷が買える,と上機嫌で去っていくWinter Wolfに皆が無力を噛み締めながら,一行はさらに数十フィート歩いた.
Mortiの家に近づいた頃,太く低い声が辻の横から聞こえてきた.

「ハラ減ったなぁ」

「あの犬うまそうだな」

2体のWinter Guard……Ice TrollがSputnikaの乗る犬に目を留めたようだった.
Sputnikaの犬はLingeelが手塩にかけて育てた,名犬である.あまりにも名犬なのでHDが多い.
それをスナック感覚で取って食われてはシャレにならない.

早足で道を進み,Winter Guardからの視線を切ると即座にObscuring MistをSputnikaが張った.
そしてそのままダッシュでMortiの家にレディゴー.

なんとかMortiの家に辿り着き扉を開けようとするも鍵がかかっている.
まぁそんなことだろうと思ったよ!.

Lingeelが激しく戸を叩いてMortiを呼ばわるも返事はなし.後ろからは,あれ,犬どこいった?との声.
Nassが急いで解錠しようとするが,寒さで手がかじかんでいるのもあってか成功しない.

Arlが苦虫を噛み潰したような顔で懐からKnockのScrollを取り出して唱えると,扉が開いた.
一行はMortiの家に雪崩れ込み,すぐに戸を閉ざした.

Mortiは目を丸くして死ぬほど驚いていた.


 新しい顔よ!


Lingeelが事情を話すと,Mortiは快く身分証の偽造に協力を申し出てくれた.

6人分ともなると半日はかかってしまうため,一行はすっかり手狭になったMortiの家に泊まることになった.
ランプの明かりの中で細々とした身分証の偽造をしながら,Mortiは現状やこの稼業に手を染めた理由を語ってくれた.

MortiはかつてWinter Witchに拉致され,拷問を受けたことがあり.釈放されて以来,
こういった活動に従事しているということだった.

翌朝になると,6人分のStilyagiとしての身分証ができていた.
StilyagiはWinter Witchたちの私兵であり,その身分証を手に入れればWhite Throneの他の地区への立ち入りのみならず,ある程度のフリーハンドが手に入る.
一行にとってはまたとないカヴァーだった.

そしてLingeelは一行に問うた.その身分証を使ってWhite Throneで何をするつもりなのかと.

一行はすべてを明かしたわけではなく,White Throneにある大切な物を手に入れるのだ,と伝えただけだった.

しかし,Lingeelは大切な物が何かということに概ね見当がついたらしく,あまり教えたくないが,つてがある,と言っていた.


 アイドル禁止


Rimepeltを起動して心機一転,Helveticaと一行がMortiの家を出てHowling DistrictからWhite Throne中央区への門に向かおうとすると,フレンドリーな声がした.

「おはよう!どこいくの?」

Greta,また君か.

「そうは言うが,お主仕事は?」

「辞めたよ!仕事してたら遊べないじゃん!」

ダメな人だった.

「実は主人に急に呼び戻されてな,遊びたいのはやまやまだが,勤め人はつらいものよ」

「じゃあ私も行くよ!職ないし!雇ってもらえるかも!」

押しが強い.強すぎる.言葉に窮するHelveticaにそっとDianaが耳打ちする.

「こういう時は,主人は嫉妬深いといえばいいんですよ」

だいたいその通りのことを言ってHelveticaが煙に巻くと,Gretaは残念そうな顔をして見送ってくれた.

それこそ人間をいたぶって喜ぶような邪悪なWinter Wolfとは違って気のいいやつであったが,
Gretaが好いているのはWinter Wolfの格好をしたHelveticaであって,人間のHelveticaではない.
一緒に歩むことはできないのだった.

Gretaと別れて門に向かい,いよいよ中央市街へと向かう.
さすがに警備が厳しい.Gretaのような適当な門番ではなく,Mirror Manが2体である.

Mirror Manは一行の身分証に目を通す.悟られまいとするがやはり緊張で汗がにじむ.
長い一瞬の後,Mirror Manは通行を許可した.Mortiの偽造の腕はホンモノだった.

跳ね橋を渡る一行の頭に,Mirror ManからのTelepathyが届く.

「ようこそ市民,公共の場での舞踏は禁じられております(Public dancing remains strictly prohibited.)」


 説明します!


White Throneは緊張した雰囲気に包まれていた.あちこちで衛兵が歩きまわり家々は窓を閉ざしていた.

Lingeelに案内され,Milaniの神殿に行く.
教誨段の裏から地下に降りると,そこはWinter Witchの支配に対抗する組織,Herald of Summer Returnのアジトだった.

一行はSolveigという司祭におおまかな事情を話し,説明を受けた.

Solveigの解説した内容


「小屋」が安置されているMarket Squareはいかなる魔術か森のようになっている.
現在,Market Squareを支配してるのは因縁深きNazenaである.
Market Squareは極めて警備が厳しい状態であり,全市的な騒擾でも起きない限りは近づけそうにない.

Herald of Summer ReturnはWinter Witchによる統治にダメージを与えるため,
White Throneでの反乱を計画しているが,戦力が不足している.
このため,協調可能な戦力としてIron Guardの名が上がった.

今のWitch QueenがBaba Yagaに対してクーデタを起こした時,
Baba Yaga直属部隊であるIron Guardは放逐され,Winter Guardに取って代わられた.
Iron Guardの残党はWinter Guardに一矢報いたいと思っており,
敵の敵は味方ということでHerald of Summer Returnとも接近している.

しかし,所詮は敵の敵であり,HeraldとIron Guardは相互の信頼関係を築けてはいない.
Iron Guardは来るべき反乱の日に決起する条件として,
「HeraldがWinter Guardの重鎮Logrivichを暗殺すること」という条件をつけた.

ということで,「小屋」を手に入れたい一行と,決起を望むHerald of Summer Return,Iron Guardは辛くも利害の一致を見た.

おのれLogrivich!首を洗って待っていろ!


 ザ・脳筋


数日の猶予の後,Herald of Summer Returnの決起は行われることとなった.
一行はCure Wandを買い占め,武器を研いでその日を待った.

そして運命の日,Logrivichの住まう時計塔に向かおうとした一行に,Solveigは3つのことを告げた.
ひとつはSolveigの元恋人であるBellaがLogrivichにとらわれて救出してほしいこと,
ひとつはLogrivichを暗殺した暁には時計塔の屋上から花火を上げてほしいこと
そして,Howling Districtで狩りの獲物にされそうなところを救ったUlfen人から謝礼を言付かっていること

いよいよと心に拍車を入れ,一行は時計塔に向かった.

時計塔は一段と高くそびえ,機械仕掛の動作する低い音が周囲に響いていた.
入り口のフェンスは閉まっていたようだが,周囲を見渡して飛び越える.

庭にあったカリアティードが襲いかかってきたがこれを撃退し,建物の中に入った.

LogrivichはWinter guardの重鎮ということもあって室内にはWintar GuardのIce Trollが何体も生活していた.
無論,膂力に優れた強敵であるが,数で圧倒し炎を使えば倒すことは難しくない.
各個撃破にて次々と倒していった.

そして台所で大柄なIce Trollを倒し,Bone Pickerという生き物を捕虜にした.
捕虜にしたからにはKirsikkaがインタビューする.

「Logrivichはどんなやつだ,言え!」

「お前らそんなことも知らないのかよ.Logrivich様は白くて首が長いんだぜ」

マジ?

っていうかなんでそんなことも知らずにカチコミしてるんだろうね私ら.
でもLargeじゃないみたいだよ?

あと,台所の脇に食料庫というところがあって,子どもたちが囚われていたので救出した.
何人かはすでに料理されてしまっていたが,救える命を救えたことを救いと思うほかはない.
Ice trollに対する怒りを新たに時計塔の2Fへと向かった.


 クソッ!魔女のバアさんの呪いか!


Bone Pickerの吐いた情報によると2Fには「クソババア」がいるらしい.
Bellaのこともクソババアの客人かもしれないと言っていたので,それらしい部屋を見つけて襲撃.

部屋にいたのは大釜をかき回す魔女と,その下僕の小さな人形,そして可動式のストーブだった.

  • 魔女
    • おばあちゃん
    • 4thまで出る
    • ConfusionとLightning Bolt,あとSlumberを使ってきた
  • ストーブ
    • 炎の付いた手で殴ってくる
    • 殴った跡に掴んでストーブの中に突っ込んでくる(Swallow whole)
    • Hardnessがある
      • Swallow wholeの胃袋にもあるのが地味に酷い
  • 人形型アンデッド
    • 殴られると声を盗まれる.声を盗まれると呪文が唱えられなくなる.
    • 殴られると息を盗まれる.息を盗まれると窒息に陥る

非常な強敵だった.ArlのPyrotechnicsで分断してからの戦闘を挑んだが,
ArlとDianaがまとめて声を奪われて無効化され,Helveticaはストーブに頭を突っ込んだ状態で意識不明の重体に陥った

なんとかKirsikkaがDiehardに立ち回り,リソースの多くを消費してかろうじて打倒することができた.

しかし,戦いはまだ終わらない.
Logrivichが控えているのはもちろん,その後は混乱の中をMarket Squareまで駆け抜け,「小屋」の奪取をせねばならない.

どうすんのこれ

(次回に続く)



 ボーナス経験点

名前 経験点
Helvetica 1.0
Nass 0.3
Arl 0.3
Diana 0.3
Kirsikka 0.2
Sputnika 0.2