トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

第3回セッションログ

 れいん・おぶ・うぃんたー!第3話 ペイルタワーで会いましょう

前回までのあらすじ

怪しげなポータルから冬の国、イリセンに飛ばされた6人の少女達。
そこで出会ったのは白の魔女に夫を娘を奪われた若い母親だった。
世界の平和を守るため、彼女の無念を晴らすため、少女たちは魔女の待つペイルタワーに向け犬橇を駆るのであった。



雪原を滑るソリの上、冷たい空気は青空を澄み切らせ視界は開けている。
吹き抜ける風の音にまぎれて、荷物からガサゴソと音がしするが、気付く者はいない。
ようやく一行が気付いた時にはスプートニカの鞄からペストマスクとスクロールが何枚か、宙を浮いたかと思うと飛び去って行った。
アールが鞄からシーインビジのスクロールを抜き出して読むと、盗人の正体はカラスであることがわかった。
続くラウンド、グリッターダストで姿を現したその鳥を、ダイアナのお師匠様が解説する。
ヤツの名前はウィッチクロウ。スペルライクアビリティが使え、マジックアイテムを集める習性があるのだ。
 
ソリから飛び出した前衛陣は雪に阻まれまともに追いつけない。
射撃で少しばかりのダメージを与えつつも距離を離されていく中、フェザーステップポーションとエクスペディシャスリトリートの巻物を消費したアールがすごい勢いで回り込む。
射撃に加えてイアピアシングスクリームの連射によりウィッチクロウは墜ちたが、反撃でアールは耳が聞こえなくなった。
特にお宝を持っているでもなし、巻物や薬を随分と使い込んでしまったのでかなりの赤字となり、パーティは悲しみに包まれたのであった。



雪原のただ中、大地より天に向かって伸びる巨大な氷柱が一つ。
表面は氷だが大理石のように固く、日光を反射して目も眩むほどまばゆい。
そう、この氷柱こそが件のペイルタワーなのである。
 
周囲は堀に囲まれているが見張りの影は無く、入り口も見当たらない。
ハッチの説明によると、出入口になる部分の氷の壁は内部から出したり消したりできる魔法の仕掛けがあり、中から開けて貰うらしい。
 
しばらく待って様子を見るだの見ないだの協議やら占いやらしたが、特に待つことなく変装して潜入することになった。
 
 
アールがディスガイズセルフでナージャの家を襲った兵士と同じ格好になり、他の仲間を捕虜のように偽装して壁に声をかける。
「黒騎士は見つけたのか?」
「黒騎士自体は見つからなかったが、痕跡は見つけた」
「第何部隊だ?」
「(第一部隊は筆頭だし残ってる部隊の可能性が高いから避けるべきだろう)第二部隊だ」
「第二部隊は全滅したはずだ」
「隊長殿はやられたが、我々は何とか敵の一部を捕えることができた」
「そいつらと黒騎士に、何の関係があるんだ?」
「黒騎士に会ったと言っている」
「それはロドセック様にお伝えせねばならないな。入れ。」
 
中に通されると、見張りの兵が3人と、アイストロルが1体、PTを囲む。
入り口のホール中央には大きな目立つドラゴンの氷像が鎮座している。
 
「ご苦労。第3部隊や、第4部隊も明日くらいまでには帰ってくるはずだ」
「他の部隊も出てるのか?」
「知らないはず無いだろ、一緒に出ただろうが」(怪しんだ目を向けられる)
「ロドセック様は自室に居るのか?」
「儀式中なのは知ってるはずだろ?」
「やっぱりお前ら怪しいな。ちょっとこっち来い。」
 
兵たちが剣を抜き、近づいてくる。
 
戦いは壮絶で、アイストロルのマッシブさに危ない状況も何度かあったが、最後にバーニングハンズで止めを刺し、ホールの制圧を行った。
 
ハッチとナージャも中に呼び込み、奥の部屋を探索していく。
 
ホールの奥は温泉部屋だ!温泉回だ!
ちなみにその奥はベッドルームである。
 
温泉部屋にはテレポータが設置されており、ハッチ情報ではコマンドワードを唱えると1ラウンド氷漬けになった後、上の階にテレポートするらしい。
部屋の両端にそれぞれ二人乗りのものがあるため、ナスとダイアナ、ヘルベチカとスプートニカの2組に分かれて起動することに。
 
4人がテレポートしたと同時に奥の寝室から兵隊が4人現れ、残されたナージャ、キルシッカ、アールはテレポートの余裕も無くパーティ分断状態で戦闘へと突入した。
一方、上階ではWinter Touched Spriteが3体、スプリガンのコックが1体と対峙していた。
上下階とも厳しい戦いになったが、何度も倒れつつも起き上がったナスがスプリガンを切り倒し、また呪文を使い尽くしつつも階下も制圧が完了した。
 
階下の兵の隊長を生捕ることに成功したので尋問を行った。
鏡を気にしていたので、鏡の無い寝室に連れ込む。
 
得られた情報は下記のようなもの
・ロドセックはナゼナの一番弟子。
・ガードは残りはCaptain Hestrig Orlovのみで、他はもう全滅している。
・Captain Hestrig Orlovはロングソードを使うがSpell Casterである。
・あとロドセックの客がまだ3人いる。
・首都から来た妖精、Mierul Ardelain(前に検問受けた火の剣持ってるヤツ)
・Lady Argentea(1話でピンチだった貴族)
・Jairress Sonn(顔色が悪い、シルフ)
・最上階へのテレポータのコマンドワードはないため、鍵が必要。
 
他の部隊が戻ってきた場合に鉢合わせしてもまずいので、この日は屋外で野宿することに。
草木も眠る丑三つ時ににフロストオーガがひょっこりとあらわれてパーティーのリソースを削り取って逝きましたとさ。



2日目、一行が2階を探索しようとするとMierul Ardelainとばったり再開することとなる。
以前会った時にはわからなかったが、フォーラレアンというフェイらしい。
あまりタフなタイプではなかったようなので、再開を懐かしむ間もそこそこにあっさりと倒してしまう。
 
倒したと思ったら隣の部屋からCaptain Hestrig Orlovがこんにちわ。
Orlovはロングソードを構えたかと思うとおもむろにライトニングボルトを唱えてきた。
そう、Captainは6レベルソーサラーだったのだ。
その後も剣を振り上げて詠唱されるライトニングボルトで死にかけるメンバーもいたものの、キルシッカに取り押さえられる。
 
どうやら2Fはゲストルームだったらしい。
2Fにはフェザーフォールのポーションがいくつか配備されており、エレベータ故障時に万一の場合これを飲んで飛び降りるのだ。
 
ちなみにアールは耳が聞こえなかったためパーティーの動向に気付かず、2日目ここまでの探索中は他の部屋で家探ししていて取り残されていたのであった。
 
キャプテンはソーサラー6。鍵持ってる。
キャプテンの部屋には宝箱あり。ポーションオブフェザーフォールとかある。
 
2Fには植物用の温室があり、中に入ると2匹のマンドラゴラが土から這い出して来る。
マンドラゴラは叫び声でPC達に吐き気を催させ、殴れば混乱毒を叩き込んできて、PCの多くが無力化されつつ苦しい戦いだったがナスが殴り倒す。
 
最後のゲストルームにはLady Argenteaが。
「私はタルドールの貴族アージェンティア。何故か捕まってこんな所に連れてこられたんです。助けてください!」
「嘘くせえ……」
「政治工作用に用意した替え玉だったけどバレたからにはしょうがない」
襲い掛かってくるも即座にキルシッカに取り押さえられ、ドッペルゲンガーの正体が露見した。
 
キッチンに入ると不自然なほど美味しそうな匂いを発するクッキーが無造作に放置されていた。
近寄ったヘルベチカが、その怪しい誘惑に負けて一つ口にしたところ、終わりなき飢えの呪いが降りかかり、その後数日苦労することになった。
 
キャプテンから取り上げたキーを用いて2F北部のテレポーターを起動する。
テレポートして飛んだ先、そこには視界を埋め尽くさんばかりのカラスの群れが。
鳥小屋の主、ゴズレーのクレリックであるJairress Sonnが迎えてくれたのだ。
カラススウォームをけしかけてくるも、早速キルシッカに取り押さえられ、脅されてカラスを止める。
その間に、キルシッカとナスが数日間の盲目状態になってしまったが。
最上階への鍵を持っていたのに加え、へそくりが凄かったので皆ホクホク顔だった。
 
この日は1階の寝室に泊まることに。
「お嬢!温泉ですよ!折角ですから入っていきましょうよ!ほら脱いで!」
 
〜〜湯煙旅情編〜〜
(ちょっとまってね)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
温泉を一通り楽しんだ一行は寝室部屋の扉2つにアラームをかけ、ボス戦に向けて床についたのであった。

続く