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第21回セッションログ

私はまだ猫である。名前はクリストファーだが、もっぱらお師匠様と呼ばれている。

今いるのは第九世界系列の機械が発達した世界のようだ。
本来こういった世界ならば魔法は殆ど存在しない筈だが、何者かーおそらくはラスプチーンという男の介入を受けて、様々な系列世界の者達が入り混じった世界となってしまっている。
早くこの混乱を鎮めなければ…。今のこの体がもどかしい。



 修道院探索2日目


ダイアナ達はラスプチーンに繋がる手がかりを探すべく、修道院内の探索を続けていた。



戦車のガレージで戦車をマグマに閉じ込めてどろどろにしたり、熊小屋でトラバサミに挟まれながら熊を幻術のウェブで無力化したり。
兵舎ではアールが窓からファイアーボールを投げ込んで安全に焼き討ちしようとしたが、壁ごと手榴弾で爆破されて泥沼化していた。


兵士達の銃撃と手榴弾と毒ガスにほぼ全員巻き込まれてぼろぼろになったので、一旦休みに戻ることにする。

その前にとラスプチーンの書庫でマジックアイテム以外も漁ってみると、ニコラ・テスラの大学ノートやヴィクトール・ミロスラフの設計書などが見つかった。
ニコラ・テスラの大学ノートには、機械を使って他の世界と接触するアイデアが書き連ねられており、ヴィクトール・ミロスラフはラスプチーンに捕まって、ニコラ・テスラのアイデアを元にワールドエンジンとワールドアンカーを開発させられたようだった。


なるほど…修道院を取り囲む見張り塔の内、四隅が例の紫色に光っていたが、そこでワールドアンカーが制御されているのか。
そしてワールドエンジンの置かれた中央の教会を少しずれた次元に送り、そこからバーバー・ヤーガのスライステンスキングダムの力を吸収していると…。


「お師匠様?次元学に詳しくない人のためにもう少し分かりやすく説明して下さると…」
「にゃ、これ以上は実物を見てみないと分からないのにゃあ」



 修道院探索3日目


一先ず手がかりは見つかったが、先に修道院内の不安要素を排除しておこうと、翌日はデュラハンキャンプへと向かった。

デュラハンキャンプにはロシアンコサックのデュラハンが沢山いて、頭領はナイトメアに乗っていた。
それのみならず首から背負ったランタンを光らせて周囲の者をパニックにさせるランタンゴートもいて、一人目をつぶったスプートニカがコサックの集中砲火にあって蜂の巣になりかけた。
なんとか生き残ったスプートニカが皆のパニックを治し、ダイアナがウォールでコサックを誘導してアールが焼き払い、残りをナスが蹴散らした。


コサックも退治出来たのでワールドアンカーのある見張り塔に行くが、ワールドアンカーはナスが渾身の力で殴っても壊れず、紫色の電気とどこからか飛んで来た雷がナスを襲った。


「お師匠様、これがワールドアンカーのようですがどういう仕組みだか分かりますか?」
「これだけでは分からないにゃあ」
残念ながら私は魔法には長けていても、機械についてはそこまで詳しくはないのだ。
「それよりさっきのもう一つの雷は何だったのにゃ?」
「どうやらバーバー・ヤーガの鉄槌のようです…」


何故バーバー・ヤーガという魔女はそれだけの力を持ちながら、ダイアナ達に直接的な手助けはしないのだろうか。私のように何か妙な呪いでもかけられているんだろうな。



見張り塔のワールドアンカーを直接止めることは出来なかったので、中央の教会へと向かう。
一箇所だけ無事な塔の上にいた狙撃手や、ホリッドウィルティングをかけてくる女性の幽霊や、アイアンゴーレムを倒しステンドグラスのある所まで探索する。
するとそこには前回書庫で遭遇した時より怒った顔のラスプチーンがいた。


「まだお前たちここをうろついていたのか。だがお前たちに私を見つける事は出来ないのだ」
ラスプチーンが皆に付いて来ていたアレクセイに「お前、アナスタシアを守るという使命はどうしたのだ」と声をかけると、
アレクセイは
「いや、それはこいつらを倒してからでもいいかなと思ってたんですが。それならこいつらを倒してみせましょう」
と言って本性を現した。


アレクセイはゴリニッジという3つ首のドラゴンが化けていたものだったようで、
ラスプーチンがプロジェクトイメージであることに気づいたダイアナのディスペルで消されると、
為す術もなく前衛陣に殴り倒された。




教会でラスプーチンと偽アレクセイを倒して、別の建物を探索すると、メラデーモンがいて、周囲には黒焦げの死体が沢山転がっていた。
その中にはヴィクトール・ミロスラフと思しき頭の焼け焦げた死体もあった。







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