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第19回セッションログ

  前回のRoW

Hutを起動し、扉を開けるとそこはEarthの雪国だった。
……Earth? 聞き馴染みのない世界ですね。


  対ツァーリ・タンク戦

扉の外は雪国であったが、情緒あふれる光景とはいえなかった。
あちこちに焼け落ちた建物の跡、嫌な雰囲気を醸し出す巨大な焚き火の煙、妙な装いの兵士の群れ、そしてバカでかいバリスタめいた車輌。


兵士たちは、Hutから我々が姿を現すなり、こちらを指差して何やかやとガナりたてる。
聞いたことない言葉だが、お師匠様とKirsikkaはわかる。「敵だ!」
出会うなりいきなり敵呼ばわりとは剣呑である。ともあれ戦闘開始。


鳥小屋さんチームと敵兵の間には200ft.ほどの距離があり、敵は火縄銃めいた(しかし見たことないフォルムの)武器を構えている。
Gargantuanの車輌も攻城兵器の類とみて間違いない。
個々に距離を詰めると分散してしまうため、Hutを動かして接近する方針に。
NassがHut前に霧を張り遠距離攻撃を牽制せんとするが……。
Troopの一群が何か妙な装置を取り出すと、紫色の稲光めいたものがほとばしる。
攻撃ではなかったようだが、その後HutがDimension Doorしようとすると失敗してしまった。阻害されている?

またTroopの銃による攻撃は弾幕ゆえに範囲攻撃となり、霧による防御は期待できないのでここに留まることも不利。
とくにDimension Doorに頼って別個行動しようとしていたArlはピンチ。


となると鳥小屋さんチームは徒歩でHutを動かして接近せざるを得ないが、敵はさるもの、わずかでもHutが前に脚を進めるととたんに地面が炸裂する。地雷だ!
智将Diana曰く、「これは戦車戦ですよ。正面から突っ込むなんて愚か」。しかし戦車は広く敷設された地雷には無力なものである。
Nassは自然の友達を呼び出し地雷除去させるという鬼畜戦法に打って出る……が、召喚さえも阻害されている。
くやしいNassは自らWolfに変わってDRを得て外に飛び出し、自慢のPerceptionで地雷原の大まかなアタリをつけることに成功。
Hutは脚で動く関係上、幅跳びもできる。これにより、無事敵の一団まで接敵する算段は立った。


さて、地雷と弾幕で相当ボロボロになってしまったものの、Hutと共にPTは敵Troopsに肉薄できる位置まで場所を移すことができた。
敵Troopは銃撃に加え手榴弾、火炎放射、迫撃砲、マスタードガス(Blind+Nausea)などさまざまな手で攻撃を行う。
近接したことにより同士討ちの危険性が生じ、牽制することはできたものの、依然として敵の豊富な手数は脅威。
おまけに敵の攻城兵器……いわゆる「ツァーリ・タンク」は白兵戦状態にあるKirsikkaにも容赦なく主砲の8ポンド砲と機銃を撃ちこんでくる。

Hutと別行動を取っていたArlは遠方から呪文を詠唱。
Icy Prisonがツァーリ・タンクに決まり氷漬けにするが、乗員の処置により1ラウンドで破られてしまう。
また、SiroccoやIntensified Fireball(175点)がTroopに決まる。

HutやSputnikaと共に行動するNassはツァーリ・タンクの下に潜り込み、「爆ぜろ」と口に咥えたFire Seedsを全着火する。まさに地雷犬。
DianaのWebに捕らえられたTroopは自らに火炎放射器を放ち、焼身自殺しながらもWebを焼き払う。
損傷を受けたツァーリ・タンクからは機銃担当の兵士がライフルを手にゾロゾロと出てくるが、それらをSputnika操るHutが踏み荒らししていく。
相当のリソースを消耗しながらも、なんとかTroop2団を無力化し、ツァーリ・タンクも機能停止へと追い込んだ。


  Rasputin登場

焼き討ちされた村の中央広場では、大量の死体が野焼きにされている。いったいこの村になにがあったのか。
その傍らに集合し、Troopの一人を捕まえて尋問しようとする。しかしその間もなく、焚き火の横からひげもじゃ碧眼の男が現れる。
ロシア訛りのタルドール語で、「もう遅い。Thrice-tenth Kingdomはもうすぐ私のものだ!」と喋る。
Rasputinと名乗るその男と対話フェイズ。


Sputnika「貴様を知っているぞ。ババァの敵だな」
Rasputin「そうだ、忌まわしきバーバヤガの息子だ」


Diana「バーバヤガの領地を奪って何しようとしてるの?」
Rasputin「奴の力を奪い、私の力を高めるのだ。科学技術と魔法の力が合わさればバーバヤガなど敵ではない」


Nass「お前はWitchか?」
Rasputin「違うよぉ」


Helvetica「この村の惨状はおまえの差金か」
Rasputin「そうだよ悪いか」
Helvetica「悪いやつだ!お前を追い詰めて殺す!」
Rasputin「やれるならやってみろ。しかしお前たちも悪いババァに騙されて大変だな」


対話の時代終了、全員Willセーヴを強いられる。
Greater Forbid Actionにより、SputnikaHelvetica以外のキャラの移動が禁じられてしまった。
さらに、死体の山が動き出し、巨大な塊となり動き出した! Fiery Corpse Orgyである。
HelveticaがRasputinに斬りかかるがすり抜ける。どうやら会話していたRasputinはProject Imageだったようだ。
先ほどのWillセーヴのDCの高さといい、Rasputinは高レベルの魔法使いだろうか?
同時に、ツァーリ・タンクの傍に止まっていたHutが勝手に動き出し、何かを探すようにあちこちをうろつき始める。


DianaはGreater DispelでForbid Actionを解こうとするが通せず。
Arlは焚き火から距離を取ったのが災いし、戦闘から半ば取り残された状態。

Fiery Corpse Orgyは死ぬか気絶した後に上に乗られると、中に取り込まれてしまうようだ。
単純に殴りも強いが、炎ダメージが混ざっているため、炎対策をとった前衛陣ならなんとか耐えられるレベル。
動けるHelveticaとTelekinetic Chargeをもらって近接したKirsikka、巨大化してリーチを得たNassが肉薄して殴りあう。
毎ラウンド150点ほど与え続けるがまだ倒れず、FullAttackを3回受けKirsikkaは倒れるが、続くHelveticaの剣でOozeは動かなくなる。


  Dancing Hutを追って…

焼け落ちた家々を捜索するも、村に生存者はいなかった。当然Rasputinの姿もなし。
死体の焚き火の底には金歯から溶けた金(1000gp)が溜まっていたので、心苦しいが拝借。


Troopの死体やツァーリ・タンクの中を探ると、モシン・ナガンM1891ライフルが7丁、Madsen軽機関銃6丁が見つかる。
また、兵士の持っている紫の電光を発する機械には、《Viktor Miloslav, Akuvskaya Monastery, 1917》という刻印。数字の意味はわからないものの、真ん中は建物の名前に見える。敵の根城か?
Dimension Doorはしばらくしたら使えるようになった。この紫の電光が阻害したのだろうか。使い方がわからないため、裏付けは取れず。


さて、村を捜索している間も、Dancing Hutは何かを探すようにあちこち歩きまわっている。
Dianaが乗り込みコントロールを得ようとするが利かず、やがて木々を折って走り始めてしまう。PT分割を避けるためDianaが降りると、Hutは遥か彼方へと去っていってしまった。
消耗しきったため、Rope Trickを用い一晩の野営。翌日は、逃げた家を探しに行く方針。


翌日、Hutが木を踏み荒らした跡をトラッキングすると、じきに歪んだ木が見られるようになるなど、森の様子がおかしくなってくる。First-worldの影響か。
さらに進むと、鉄条網と塹壕、塀で囲まれた施設が目の前に現れた。
その入口付近で、Hutは立ち往生している。この中に何かキーアイテムがあるのだろうか?


Nassは変身して地面に潜り、X-rayヴィジョンを照射して基地のマップや人数などの情報を得たが、長時間のX-ray視に疲弊し、合計20点ほどConにダメージを受けてしまう。
どうも中には大量の人間にまじってアンデッドもいる様子。塹壕にも人が潜んでいるようだ。


  対Animated Tank戦

当然、門をノックしたり真正面から突破するのは得策でない。
Buff後、全員が飛行手段を得てInvisible Sphereで透明化し、門の上を越えようとしたが、見張り塔の照射する光に照らされると数人のInvisibleが解けてしまう。
さすがに透明化程度は相手も想定済みのようだが、門の上をあえて選んで抜けようとした我々も愚かであった……。
左右の塹壕からTroop3隊が現れると同時に、開け放たれた門から車輌が登場した!


Sputnikaは塹壕からの道を塞ぐようにしてWall of Stoneするが、門を越えるべく高所にいたのが災いして、射撃や迫撃砲を食らってしまう。
高度を落とし、さらに塀と建物や鉄条網の間にWall of Forceを重ねたことで、右サイドからのTroopは撤退を余儀なくされた。


正門から現れた車輌の名前はAnimated Tank、液体漬けの脳みそが中に搭載されていて動かしているようだ。不気味!
また、施設の敷地角の方には紫色に放電している塔があったが、そこから放電攻撃が全体に飛んで来て、馬鹿にならないダメージを後衛に残す。
「ワールドアンカーパルス充電!」とか声が聴こえる。
Troopは範囲攻撃で焼き払い、戦車はしこたま殴って鉄くずに変えたが、消耗が激しいので一旦Hutまで撤退し回復。


  敵基地潜入

サーチライトは照射されなければ透明看破は受けないので、次はサーチライトの薄そうな場所(背後)から攻めることにする。


基地内部は戦車が往来しているが、人の数自体は少ない模様。
いくつか小屋があるものの、中には大型クリーチャーなどがいることが先の偵察で分かっており、つつくと厄介そうなので放置の方針。


基地北部中央には、あからさまに恐ろしい黄色いガスが満ちた空間がある。
Nassがそこに近づき鼻をクンカクンカすると、黄色いガスが2体のクリーチャーとなって滲み出てくる。
それがPTの間を通り抜けるだけで、40点近い酸と負エナジーのダメージを受けてしまった。SaveのないEngulfのようだ。ずるい!
さらに柵の中でガスに晒されていたゾンビたちがライフルを構えて柵越しに銃撃を放ってくる。
幸いガスモンスターはタフではなかったので殴り殺した。
ガスが消滅するとゾンビたちはコントロールを失い、銃撃をやめる。この基地では銃声は日常茶飯事らしいのでとくに騒動にはならず。しかしWandがどんどん減っていく……。


中央には巨大な建物の廃墟がある。ほぼ骨組みだけになっているが、元は寺院か?
廃墟には紫の電光が走っている。正体を探るべくDetect Magicを使ったSputnikaは、圧倒的なAbjurationのオーラに気を失ってしまい、その際にヴィジョンを見る。


《廃墟が教会だったころ。バーバヤガが周りをふわふわ飛んでいる。

 機械によって紫の電撃が撃ち込まれ、バーバヤガがそれを食い止めようとする。

 あたり一面にラスプーチンの顔が満ち、それがバーバヤガを苦しめ、人形の中に挿れられてしまう。

 その人形に大きな人形が覆いかぶさり、さらに大きな人形が……(マトリョーシカ?)》



  Rasputinふたたび

Abjurationその他が掛かっているということもあり、この廃墟に侵入すると何かが起こりそうだ。
その前に周りから潰そうと、北西の家(偵察では何もいなかった)の家探しに入る。


本棚が並んだ廊下に、またもRasputinがいた。おそらく今回も幻影だろうが。
こちらを見てほくそ笑みながら、先ほどのヴィジョンと同じようにマトリョーシカを詰める作業をしている。


Rasputin「君たちも事を荒立てたくはないだろう、立ち去り給え」
Sputnika「私たちもバーバヤガを助けるために働かされている、利害が衝突しなければよくない?」
Rasputin「今更言ってもしかたないか。でもこの家からは出て行ってくれ」


先ほどは死ね死ね言っていたのになんとも穏やかな物腰である。しかし敵であることには変わらず。
PTが出て行かないので、Rasputinは手に持ったマトリョーシカをパカパカと開けていく。
すると1個ずつインコ的な何かが、PTの傍に出てくる。合計4人、1人は男、だいたいティーンエイジャー。
この描写のみで、PLのうち外国事情に詳しい方々は察知する。どうやら最後のロシア皇帝(ニコライ2世)の子どもたちのようだ。
すなわち、タチアナ、オルガ、アレクセイ、マリア。……1人足りないようだ。アナスタシアは?


本性はともかくとして、クリーチャーとしてはどうやら以前現れたAnimated Dreamのようだ。
Incorporeal Touchでバカにならないダメージを出してくる。1人をResilient Sphereで隔離するも、Confusionで後衛が混乱してしまう。

Helveticaが配ったBroken Wind Gambitからの機会攻撃でタチアナがまず成仏。
しかし、混乱したArlが前衛にIntensified Fireballを放ち、Kirsikkaが死の一歩手前まで減らされてしまう。
同じく混乱していたSputnikaが通常通り動けるようになった隙にCalm Emotionを唱え、場は正常化。
Nassが虎の子のMass Bear's Enduranceを切り、Kirsikkaはとりあえず死線を切り抜ける。

Helveticaも満身創痍になりながらもParry&Reposteを華麗に決め、オルガを成仏させる。
戦線復帰したKirsikkaのフルコンボでアレクセイも成仏し、Sphereで隔離されていたマリアは解除後タコられて成仏。


Arlの混乱Fireballで多数が焼けてしまったものの、廊下にあった本棚には貴重な書物がいくつか見られた。
魔法のアイテムとして、Greter Book of Extended Summoning(Evil)……いらない。
そのほか、Earthの貴重な書物(各1000gp)が見つかるも、うち3/4は焼失してしまった。


  • 《Aurora Consurgens》の装飾写本
  • 《エイボンの書(The book of Eibon)》
    • クトゥルフ関係っぽいが、この時点でまだラヴクラフトは名を挙げていない。まぁファンタジーだしね
  • 《De Praestigiis Daemonum》
  • 《地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)》1863年版、イラスト多数
  • 《ソロモンの鍵(Key of Solomon)》の古い写本
  • 《Liber Ignium》
    • Greek fireや火薬のマニュアル
  • 《嘘の書(The Book of Lies)》
    • どうやらクロウカードの元ネタらしい
  • 《Le Livre des Mediums》


ああ、もったいない!


 余話


DMいわく、これ以降あらゆる手段で次元間移動はできず、Hutも移動を拒否するそうだ。
Hutの中の大釜を見ると、煮え立っていたはずのシチューは静まっている。
また、このダンジョンはヘビィで、1日でクリアするような場所ではないらしい(なおかつこの基地でMust Dieは終わるっぽい?)。
当然、時間をかけすぎてもRasputinが力をつけるだけで、良いことは全く無いが。


次に休みに戻るまえに、余裕があれば北東の小屋のどちらかを攻略するのがよいか。


  ボーナス経験点


Helvetica 1.0
Kirsikka 0.4
Nass 0.7
Sputnika 0.6
Arl 0.2
Diana 0.9