!!アイボリーグラスへ ドラゴンロード・アイラックスを倒して次の場所への鍵を手に入れるため、私たちはドレイクランド軍の本拠地、アイボリーグラスへと飛ぶことになった。 アイボリーグラスは氷河にある大きなクレバスの竪穴で、その中に浮く白い一枚岩に氷の輝く塔が建っているという。 私たちが今いるスパーホーン砦と同じように次元移動対策の罠があるかもしれないので、Teleportで少し離れた場所まで飛んでから、Invisivility SphereとFlyで塔のまで行くことになった。 以前アイボリーグラスまで偵察に行ったことのある兵士の記憶を見せてもらい、まずは4人でTeleportする。しかし着いたのは、何もない氷河の真っ只中だった。近くには塔もクレバスも敵の兵士も見当たらない。 「お師匠様・・・私失敗しちゃったのかな・・・」 「いや、そこまで大きく逸れた感じはしなかった。おそらくアイボリーグラス側の次元移動阻害の範囲がかなり広いのだろう」 さすがはお師匠様。お師匠様の言葉は皆には語尾に‘にゃ’がついて聞こえるらしいけれど、歴戦の魔法使いらしい威厳はたっぷりだ。 残り2人を連れて来ても上手く合流出来そうになかったので、一旦砦に戻ることにした。 夜夢におばあさんが出て来て今日は何も進まなかったじゃないかと怒られた。 呪いとは理不尽なものだよと、お師匠様は言っていた。 次の日はアイボリーグラスからもっと離れた場所に飛んで、今度はちゃんと成功。そこから徒歩でアイボリーグラスを目指すことになった。 !!ヒロインは電波系 2日ほどで氷河に入り、明日にはアイボリーグラスに着けそうだった。 透明になっても侵入するにしても匂いが誤魔化せないから、どうしようかな。本で読んだことのある、同族の死体の皮を被って行く案は駄目だと言われてしまったし、などと考えていると、狼人間が白い毛の生えたカマキリに襲われている所に遭遇した。 ナスがアールのFireballに巻き込まれた所にCriticalをもらって瀕死になったりしながらも、カマキリを撃退して助けると、狼人間は興奮したようにまくし立てた。 「あ、あなた方は運命の方々!」 狼人間はバクナーラ、近くの村に住むシャーマンなのだという。 「あなた方はドラゴンロード・アイラックスを倒して下さる運命の方々です!私星にそう告げられて探しに来たんです!会えて良かった!」 一体どういうことなのかと聞いてみても、彼女は星の導きだとしか言わず、彼女の種族—アドレットが別段ドラゴンたちから迫害されている訳でもない様子。 「あなた方は我らが古の英雄、サルナックの遺品を持ちアイラックスを倒しに行くことになるでしょう!」 サルナックは一人で槍を持って、ライムキーニングクレバスから洞窟を抜けてアイボリーグラスの竪穴に向かい、ドラゴンと戦ってそして帰らなかった英雄なのだと、彼女は語った。 「・・・・・・どうします?」 「電波系ヒロインですね」 「槍は使えそうだねぇ」 「とりあえずアイボリーグラスにつながる洞窟があるなら、そこを通れば安全に行けそうです」 ちょっと言っていることの意味は良く分からなかったが、バクナーラの案内に従ってみることにした。 !!ナスのライフはもう0よ ライムキーニングクレバスの入り口にはサルナックのピクトグラムがあり、アドレットの英雄が一人でドラゴンを倒しに行った話は本当らしかった。 洞窟の中にはフロストクロウラーやゴルダゴというアンデットや、カニバラクリスタルという火が効きにくく、60ftオーラでStunがあり、攻撃も痛く、打撃で増え、取り込んだ生き物をクリスタルにするモンスターがいて、スプートニカやアールもStunに巻き込まれる中ナスが死んだ。 私には何も出来ず、バクナーラがアイスエレメンタルを召喚してダメージを出しつつ分割し、アールが抵抗の上からFireballを叩き込んで焼くのをStunに巻き込まれないように見守るしかなかった。 夜いつものようにおばあさんが夢に出て来てナスを生き返らせてくれたけれど、 そろそろ自分たちで生き返らせられるだろ、次からはただじゃ済まさないよと言われた。 スクロールも買えず、アイテムも換金出来ない環境なのに上司はalways evilだと誰かが呟いていた。 翌日、Vital Strikeで140、死ぬと爆発で80のダメージをたたき出すフロストワームも出て来て、またナスが死にそうになっていた。