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第10回セッションログ

私は猫である。名前はクリストファー。
生まれは第九世界のイングランド…まぁこことは異なる世界だとだけ言っておこう。
どこでこのような姿になってしまったかはとんと見当がつかない。何者かに魔力を奪われてニャーニャー泣くだけの存在になってしまった事は記憶している。その後ダイアナと出逢う事が出来たのは幸運であった。
 
そんな私は今、奪われた魔力―私の持つ九つの命―を探し出すために、弟子であるダイアナとその仲間達と共に旅をしている。残りの命は七つ…。全てを取り戻して元の姿に戻れる日は来るのだろうか。



 メイデンの像の奥へ


メイデンの像のダンジョンに戻り前日戦闘のあった廊下の扉を開けると、そこはきのこの庭でサテュロスがフロストジャイアントの死体から血を撒いていた。
サテュロスは我々の姿を認めると、
「これで95人目か・・・お前を殺せば俺もやっとここから解放される」
と嘆息した。彼も厄介な呪いに掛かっているようだ。
 
真っ先に踏み込んだキルシッカはサテュロスにSuggestionされ、ふらふらと近づいた所を地面から出て来た巨大なきのこにGrappleされた。GrappleはダイアナがGreaseで解いたが、サテュロスにSmiteされ、続いたヘルベチカもきのこにGrappleされて飲み込まれてしまう。
術者である他4人は遠巻きにしていたのだが、サテュロスにFearされて逃げ出してしまった。
私?私はダイアナのポケットの中にいたのでそのまま一緒に逃げるしかなかった。
 
Fearの効果が切れて戻ると、ここアルトローザまで案内をしてくれてたケンタウロスのエルディジャがキルシッカの血止めをしている所だった。
彼女が体力の少なくなっていたサテュロスのとどめを刺し、事無きを得たらしい。



一息ついて回復等をしていると、隣の部屋から女性が現れて声をかけて来た。
 
「私は旅の者でここの狂ったガーディアンに仲間を攫われてしまい、助けに来たのですが私一人では非力で・・・。どうか助けてくれないでしょうか」
 
カイグレアルと女性は名乗った。見た目は人間のように見えるが…。
人助けを信条としているヘルベチカは頭から信じ込んでいたが、キルシッカなどは何やら嘘を付いているのに気が付いたようだった。
 
 

 冬の空間へ

 
進んだ扉の先には、床や壁が凍り付いた暗い冬の様相の空間が広がっていた。
扉をくぐると次元移動の感覚がある。
 
「これは三つの像のダンジョンは繋がっているかもしれませんね」
ヘルベチカがそんな事を言ったが、このダンジョンといい小屋といい、バーバ・ヤーガという者は次元を繋ぎ合わせるのに長けた魔女なのかもしれぬ。
 
 
その後部屋にあった檻の影からサテュロスの幼生、フォーラレン達が現れて戦闘となり、
フォーラレンの爪のStr毒と、檻の中からフォーラレン達の実験成果が上げたおぞましい叫びによって、戦闘後のLesser Restrationの大量消費を余儀なくされた。
 
 
 
次の部屋にはトーテムポールと大量の皮で作られたテントがあり、大量のゾンビパンサーとPukwudgieというUndeadを作るのが得意なMonstrous Humanoidがいた。
 
大分魔法の使い方が分かって来たダイアナが通路にTiny Hatをはり、アールのFireballなどで一方的に攻撃しようとしたのだが、壁の中からシャドウが追加で現れ、
ダイアナがStrを吸い取られて死んでしまった。
 
 
しかしバーバ・ヤーガの祝福というのは実に興味深いもので、シャドウに殺されてもダイアナはシャドウになることなく、今まで死んだ者たちと同様に翌日の朝には蘇っていた。
命を複数持っているようなものだと考えれば納得出来るが、他人に命を分け与える力は聞いた事がない。
この系列世界特有の、死者蘇生魔法と似た力なのだろうか…。もっと研究する必要がありそうだ。
 
蘇ったダイアナは「魔法使いとしてはインコになって壁の中から呪文打つのも面白そうだったんですけどね」と呟いていた。
私はそんな事を教えた覚えはないのだが、いったいどこで何に感化されて来たのだろうか。
 
 
そういえばカイグレアルは、アンデッド達との戦闘後、どこかに姿を消していた。
 
 

 魔女の儀式


翌日もダンジョンの探索をした。
 
ベヒリスとの遭遇でナスやヘルベチカの鎧が糸に絡め取られるサービスシーン事件があったが、ダンジョンにそういったものを求めるのは間違っていると私は思うぞ?
 
 
メイデンの像の入り口から入った我々だが、移動した先はクローンの像の内部だったらしく、その入口も発見する事が出来た。
 
クローンの像の入り口付近には、あまり美味しくなさそうな色のシチューが入った釜と、6つのスパイスの小瓶の置かれた机があり、
釜にはルーン文字で“Spice is the variety of life”と書かれており、スパイスの方には“Alicorn roo, Deliciou, Devi's Dung, Dreamspice, Hag Balm、Witch's Kiss”とあった。
 
一先ずキルシッカがシチューをすくってみると、釜からMihstuというAir Elementalが出て来て、6本の触手で接敵したヘルベチカ、ナス共々Grappleしてぬるぬるになった。
断じてサービスシーンではない。
 
シチューは入れたスパイスによって回復魔法から状態異常までかかる面白アイテムであった。(誰かがこれを面白アイテムだと教えてくれた。私でも知らない事はある。)
 
 
 
他にはナスがどんなに頑張っても開けられない扉などがあり、Knockを使って入ると中の壁にはにはイオバリア語でこう書かれていた。
 
“As the seasons of life changes, so must we sacrifice our past for for the wisdom of our winter years”

さすがに私の他に分かる者はいなかったようで説明すると、
「大魔法使いの私にはわかるにゃあ。これはWitchに伝わるcroning ritualを示しているにゃあ」
何故か語尾が猫語になってしまった。この体の歯がゆい点である。
 
 
とりあえずそのまま進むと、壁にGlyph of Wardingがあり、Sands of Timeによって皆年老いた姿となってしまった。
先にも別のGlyphがあって解除を試みるが上手く行かない。
 
「croning ritualはyouth, fertility, health, strength, lifeの五つを犠牲にするにゃあ。なのでおそらくその効果を及ぼすGlyphが仕掛けられているのにゃあ」
 
ただ私も魔女ではないので、どうすればその効果を受けずにGlyphをくぐり抜けられるかは分からなかったが、魔女の家系であるアールが良い事を思いついた。
 
「私はこれを捧げます、って言いながら通ればいいんじゃない?」

その通りにしてみると、無事通る事が出来たので、一旦戻って老化を治してから先に進む事になった。