!村の噂 スピンドルロックから開拓村に戻ると、村で二つの噂を聞いた。 一つは、家を建てるための土台を作っている途中で、奇妙な仮面が発掘されたらしい。アルコーが見ると、その仮面はGroetusに関するものらしいと気が付く。譲ってもらい仮面をかぶると、Groetusとのつながりが深くなったような気がする。 もう一つは、漁師のリュクロスが少し遠出をして漁場を探していたが、空を飛ぶ化け物を見て帰ってきたという話だった。化け物を退治すれば新たな漁場が開拓できるかもしれない。 化け物は人型で爬虫類のようだったらしい。トレイシーは話を聞いてチュパカブラという生き物に似ていると思ったが、普通のチュパカブラは空は飛ばないはず。警戒する必要がありそうだ。 !スピンドルロック再び 一晩の休息を得た一行は、カーヴァーを探すべく再度スピンドルロックに乗り込むことにする。 昨日壊しておいた入り口のドアは壊れたままだった。中に乗り込み、ウルバノが入り口の左右にあったホログラムの壁の向こうを覗いてみると、待ち伏せしていたらしいスカムと目が合ってしまった。反対の部屋にも隠れていたので合計二体のスカムに襲われたが、撃退する。その奥の部屋のクロスボウの罠も修理されていないようで、さらに奥を調べてみる。 次の部屋は作業場になっており、宝石や機械を加工するような工具がいくつか置いてある。作業台の上にはクロックワークのコアになるような宝石が置いてあったが、下手に触ると痛い目に会うかもしれないので、帰りに調べてみることにする。 また、手枷足枷がついた金属製の机が置いてある部屋があった。机の上には比較的新しい拘束された死体が残っていて、臭いがすごい。第一次探検隊かと思い調べてみるが、特に身元が分かるようなものは持っていなかった。 上り階段を発見したので、上へと進む。 二階は中央の大きな部屋と、外縁を結ぶいくつかの部屋のつながりに分かれていた。外側の部屋は研究室のようで、本棚が並んでおいてあり、中には経年劣化している様子のない本が並んでいる。アズラント文字を読める人が眺めてみると、アイウーンストーンに関するものが多いようだ。コアの部分だけ抜けているクロックワークが置いてあったので、一階にあった宝石を取りに行きはめてみるとアズラント語の音声が再生される。内容は昔の誰かの会話の録音のようだが、細かい部分についてはよく理解できなかった。何かの危機が迫っていて、それから逃げようとしているようだったが…? 中央の部屋の入口には観察室・下層と書いてある。扉を開けると、上の階まで続く巨大な水槽が置いてあった。水槽にも扉が付いていて、中に入れるようになっている。スカムはここで水に浸かっていたのだろうか。上の方は暗くてよく見えない。 さらに上へと進む。三階は一つの大きな部屋になっていて、ここが最上階のようだ。部屋の中央には下から続く大きな水槽があり、それに隠れるように二体のスカムと、男と女の人間が一人ずつ、それと倒れているカーヴァーがいる。 一行を見た女の人は「助けて!」と声をかけてきた。同時にスカムが襲ってくるが、二体だけなので軽く屠る。 女性は第一次開拓団のエリザだった。また、男性はその隊長のレイランドらしい。が、エリザとレイランドは顔や肌がぬるぬるしてスライムのようになっている。レイランドはこちらから話しかけたりしても不自然に全くしゃべらない。手紙で見た情報によるとレイランドは乱心して行方がしれなくなったそうなので、警戒して話すことにする。 エリザ曰く、彼女は開拓の合間に島のあちこちを探検していて偶然ここを発見したそうだ。その際、この部屋の隅にある水槽に(アズラント人の特徴である)黒髪、紫の目の美男子を見つけたので運命を感じて解放したところ尋問され、それ以来ここに軟禁されて酷い目にあったらしい。レイランドはある日突然連れてこられたそうだ。 事情が本当であれば保護して村に連れて帰りたいところだが、どうもに様子がおかしい。そこで、イスカの提案で一度アリエル達のいる神殿に連れて行き、水や食料などは運ぶのでしばらくそこで暮らしてもらう事にした。 また、カーヴァーは介抱すると意識を取り戻した。扉が開いた時に中から人間の声が聞こえたような気がしたのと、中側からなら開けて戻ることができるだろうという見込みで飛び込み、そのままスカムにやられたらしい。懲りたらしく、しばらくはおとなしくしているそうだ。 エリザとレイランドを神殿に置き村に戻る。次の日、食料などを持って神殿を訪れると二人はいなくなっていた。アリエルの話では夜のうちにどこかに行ってしまったそうだ。周囲を探索し海の中に向かう足跡を発見するものの、それ以上追う事ができそうにないのであきらめるしかない。 !村でのサブクエスト すぐにやらなければいけない事は無くなったので、村の開拓をしながら人々のお願いを聞いていく事にする。 *リュクロスに話を聞いていた化け物退治に行く。聞いた辺りに行くと、空から二匹の羽の生えた変異チュパカブラが「チュパー!!」と叫びながら襲い掛かってきた。Fly by Attackで空から攻撃してくるものの、空からでは得意の吸血攻撃を生かせずに撃沈。新たな漁場を切り開く事ができた。 *機械職人のジェラルドがスピンドルロックの噂を聞きつけて見に行きたいと言ってきたので、護衛としてついていく。ジェラルドは塔に住み込みで研究したいと言い出すが、話に聞いた黒髪の男がいつ戻ってくるかも分からないので止めて帰ってくる。特に新しい成果は上げられなかった。 *ルエティンが、先日拾った鉱石のようなものは残念ながら使えなさそうだったので、古代アズラントの鉱山跡のようなものを探して欲しいと言ってくる。探す当てがないので、島の探索中に見つけたら教えるという事になった。 !ギルマンとの遭遇 島の北の方に難破船が沈んでいるという噂を聞き、行動範囲を広げるべく北の方に探索に向かう事にした。 あまり長い間村を空けていて問題が出ると困るので、一週間で帰れるところまでという条件で出発する。 一日ほど歩いて北側の海に出ると、島の北側の海に出た。さらに海岸沿いに北へと進むと、海中からこちらを覗いている人間を発見した。声をかけてみると、友好的なようでいろいろと話してくれる。彼女はクラリフェスクと名乗り、人間かと思ったがギルマンらしい。 最近のこの辺りの海の情勢としては、スカムが増えているらしい。サハギンは最近増えたというわけではないが、もともと敵対しているので見かけたらすぐに逃げるようにしているそうだ。 ギルマンの間では服を作る文化がないらしい。代わりに、難破船から海でも使えそうな鎧などを探してくるそうだ。ヴィクターが持っていたただのバックラーに興味を示して、かなり難破船で拾ったという高価そうな黒真珠の指輪と交換してくれた。水中呼吸できるようになる呪文を使えるらしく、一緒に難破船まで行って探してみるかといわれたが、探索中だったので断り先に進む事にした。 !盗難事件 川を遡りつつ、合計一週間で開拓村に戻ってくると、村の空気が妙にギスギスしている。一行がいない間に、メドリナが盗難事件を起こしたそうだ。もともと開拓村での暮らしに嫌気がさしていた彼女は、いやがらせで団長の家に忍び入り、金目のものなどを盗もうとしたそうだ。すぐにバレて盗まれたものの大半は取り返されたものの、メドリナがゴミだと思って捨てた開拓団の勅命状が見つからないそうだ。捨てた場所は風で飛ばされるようなところでもないので、誰かが持って行った可能性が高い。 本人も反省していないようだったので、アルコーが説教をする事にした。「滅びを願うときには、そうやってすぐに行動に移してはいけない。まずは心の中で、ひそかに神に滅びを祈るんだよ…」今のメドリナの心境ではGroetusの教えに惹かれるものがあったらしく、少し信仰に目覚めた模様。とりあえず、表面上は今までよりおとなしくなった。 とはいえ勅命状は見つからない。立場上オーキッドは必死になって村を駆け回り探すが、自由人が多い他のメンバーは割とどうでもいい雰囲気で、各々ギルマンに難破船に連れて行ってもらったり、村を囲う柵を作ったりしていた。 !村人の不満と肉パーティー 他の村人の間にも、アンコラトーの過酷な気候は事前説明の通りだったものの危険なモンスターなどそれ以外の脅威も予想外に多かったため、不満がたまっているらしい。特にジョバンニはここ数日ハンガーストライキで何も食べていないそうだ。オーキッドが今後の方針を話すなど説得して納得してもらい、ジョバンニのストライキは終わったものの、それ以外にもハグがいるなど島の危険な噂も次々と流れており村の雰囲気はあまりよくならない。すぐに解決できる問題でもないので、とりあえずストレス発散のために動物を狩ってきて肉パーティーをしよう、という事になった。 イノシシなどを狩ってきて、イスカが村の周りに作ろうとしている柵の着工式という名目でパーティーを開く。肉が焼けたころに、オーキッドがいつもの通り演説を始める。「みなさん。この島の生態系はとても過酷ですが、今日から村の周りに柵を作ります。村の中はより一層安全になるでしょう。また、村には腕の立つ人もいますので、村の中にいる限りはみなさんの安全は保たれることを保証します...」 {{ref_image image_wihsaak.png}} 毎度おなじみのオーキッドの演説に飽きたウルバノは演説中にふと空を見上げると、虫のような羽の生えた人型生物が空からこちらを見下ろしているのを発見した。あれはなんだと言うと他の人も人影を見つけて、演説するオーキッドをよそにざわざわしだす。すると人型は羽を震わせ、高い音を辺りに響かせる。音には人を狂わせる効果があるようで、何人かは耐えたものの、村人の大半は混乱してあちこちでぶつぶつ独り言をつぶやいたりしている。ウルバノも混乱してたまたま隣にいたメドリナを斧で殺しそうになったが、斧が当たる直前に一瞬正気を取り戻して根性で斧を地面にぶつけて事なきを得た。それ以外にも殴り合いの喧嘩などはあちこちで起こっているが、とりあえず死者はでていないようだ。音に耐えたトレイシーが魔法で、ヴィクターがスリングで敵に攻撃を仕掛けるものの、当たりはするもののまるで効いた様子はない。そうこうしているうちに化け物は蜂のスウォームを吐き出すなどして、被害は広がる一方だ。ラモナは化け物にSuggestionをかけられて、村人の命を救うつもりで自殺してしまう。化け物がOutsiderの一種だと気が付いたトレイシーは、タルマンドールズ・バウンティで拾ったエラスティルの聖なる弓なら通用するかもと思い、イアモンを倉庫へと誘導する。イアモンが弓を持ち撃つとたまたま化け物に命中し、そいつは嫌そうな顔をしてどこかへと去っていった。 奇跡的に死者はでなかったものの、柵ができるから安全だと言われた直後に空を飛ぶ化け物からの襲撃を受け、村人たちの士気は上がるどころか極限まで下がってしまった。アルマスに戻った船がこちらに再び来るのは二週間後の予定だが、それまで何事も無く過ごせるのだろうか…。 次回に続く