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Guston/Diary/第0回

 第0回

 私は今日という日を一生忘れることは出来ないだろう。
私は哀れな少女一人守ってやることが出来なかった。私の罪はそれだけではない。
私の無思慮は年若い友人Alendyをも傷つけることになった。彼女が自らの醜い部分を
Alendyに見せたくない、彼を巻き込みたくないと言った時に、私は彼女を説得しなけ
ればならなかった。もっとAlendyを信じろと、彼の愛情が揺らぐことはないと。
そうできなかったのは、私自身が彼を信じることが出来なかったからだ。
彼は、事が終わった後、一言も私を責めなかったというのに。


……偉大なるSt. Cuthbertよ。どうか私をお導きください。
この愚かな男に、罪を償う道を指し示してください。


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